先端法分野研究


 岡山行政法実務研究会について

 このたび、岡山大学法科大学院弁護士研修センター内に、岡山行政法実務研究会が設立され、5月18日に44名の会員をもって設立総会と記念講演会がとり行われました。

 この研究会は、国立大学の地域貢献事業の一環として、自治体法務の分野での問題解決チャンネルの一つを提供する全く新しい試みです。研究会のメンバーは、県内自治体職員、行政訴訟や自治体法務に精通した弁護士、新人ないし若手弁護士、行政法・地方自治法分野の研究者などです。

 この研究会の最大の特徴は、協議題方式を採用している点です。通常、大学がかかわる研究会は研究者の育成・相互研鑚を目的としているため、報告者のそれぞれの専門的な興味関心から報告テーマが選ばれることが一般的です。しかし、この研究会は、自治体の現場で今まさに問題となっているテーマを会員から協議題という形で提案していただき、メンバー全員で問題点や解決策について議論する形式をとります。この形式によって、これまで大学や学会では取り上げられてこなかった、自治体が共通して抱える喫緊の課題について様々な立場から議論が深まることが期待されます。

 なお、引き続き研究会のメンバーを募集しておりますので、当研究会の設立の趣旨にご賛同いただける方の入会をお待ちしております。

 

岡山大学大学院法務研究科 准教授 南川和宣