○第24回岡山行政法実務研究会のご案内

 岡山行政法実務研究会は、自治体職員、法曹(弁護士)、行政法研究者(大学教員)の三者等を構成メンバーに、自治体における喫緊の法的課題にかかる問題を多角的に検討するために設立された研究会です。この度、第24回岡山行政法実務研究会を下記の要領で開催します。

 今回は「条例による規制と憲法」がテーマです。条例制定の際の憲法との関係については、従来から条例制定権の限界の問題が盛んに論じられてきました。しかし、その反面、個別の条例による規制内容が憲法との関係でどのような問題があるのかについて、行政実務の現場では必ずしも十分な意識が払われてこなかったようにも思われます。そこで、今回は、憲法の研究者に報告を依頼し、条例制定にあたり、憲法上どのような点を考慮すべきかについて議論したいと考えました。

 また、本研究会は、会員の皆様のご意向などを踏まえ、研究会の魅力をアップし、活性化させるための改革を進めておりますが、今回からの新たな試みとして、書評も報告のメニューとすることにしました。自治体法務や自治体法政執務に関しては、様々な書籍が自治体職員や研究者によって著されておりますので、その中から、自治体法務担当者にとって役立つ話題の実務書をとりあげ、ざっくばらんに議論したいと考えております。なお、出席される方は書評の対象となる以下の書籍に事前に目を通していただけると幸いですが、特に読んでいなくても研究会に参加することは問題ございません。ぜひ、お気軽にご参加ください。

 本研究会は自治体法務に興味のある多くの自治体職員の皆様の参加・登録も受け付けておりますので本研究会への参加の呼びかけもお願いいたします。なお、登録していただいた方には、次回以降のご案内をメールにて送付させていただきます。

 

1、日 時:平成30年6月16日(土) 午後2時から3時間程度

2、場 所:岡山大学津島キャンパス 文法経2号館2階 法学部会議室

3、研究会テーマ:「条例による規制と憲法」

 

第1報告 書評:松村亨著『憲法の視点から見る条例立案の教科書』(第一法規2017年)

       報告者 木下和朗氏(岡山大学大学院法務研究科教授・憲法)

第2報告 研究報告:「散骨規制条例と葬送の自由・死者の尊厳」

       報告者 田近肇氏(近畿大学大学院法務研究科教授・憲法)

 

 ※参加希望の方または会員登録ご希望の方は、Eメール(oatc-office@law.okayama-u.ac.jp)にて事務局

  (岡山大学法科大学院弁護士研修センター(℡&Fax086-251-8412内)までご連絡ください。